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【論語と婚活 Vol.26】「義を見てせざるは勇なきなり」──お金を“惜しむ”姿がご縁を遠ざける

【論語と婚活 Vol.26】「義を見てせざるは勇なきなり」──お金を“惜しむ”姿がご縁を遠ざける

「義を見てせざるは勇なきなり」──お金を“惜しむ”姿がご縁を遠ざける

■ はじめに:「お金の使い方」が婚活を映す鏡

婚活で「この人、ちょっとケチかも…」と感じてしまう瞬間、ありませんか?

・初対面なのに1円単位まで割り勘
・デートをすべて“安さ基準”で選ぶ
・なにかつけて「費用がかかるから」とためらう

お金は大切です。でも、それを“損得”の物差しでばかり判断していると、人の心は動きません。

■ 『義を見てせざるは勇なきなり』──「正しいこと」に背を向けない

『論語』にこんな教えがあります。

義を見てせざるは、勇なきなり。

「やるべきことを知りながら、それを行動に移さないのは、勇気がない証拠だ」と孔子は言います。

婚活も同じです。
「良い出会いのために必要な一歩」と分かっていながら、
「お金がもったいない」「損したくない」と二の足を踏む。

それは、勇気を出すべき場面から目をそらしているのかもしれません。

■ 『君子は義に喩り、小人は利に喩る』──利ばかりを追えば、人は離れる

さらに孔子はこうも言います。

君子は義に喩(さと)り、小人は利に喩る。

つまり、
君子(人徳ある人)は「道理」や「人としての正しさ」で判断し、
小人(つまらない人)は「損か得か」だけで動く。

婚活での振る舞いにおいても、
相手がどんな価値観を持っているかは、お金の使い方に如実に表れます。

■ 婚活における“正しいお金の使い方”とは

お金は「使い方」によって、その人の人柄が見えます。

たとえば…

・相手を思って店を選ぶ

・自分の印象づくりに必要な投資(プロフィール写真、服装、マナー)を惜しまない


こうした行動はすべて、「自分と相手の時間を大切にする姿勢」の表れです。

婚活は「コスパ」でなく、「誠意」で進めるべきもの。
心のこもった支出は、けっして“無駄”にはなりません。

■ まとめ:「義」に立ち、「損得」から自由になる

お金の使い方には、その人の生き方があらわれます。

「もったいない」「損したくない」と考える前に、
“今この瞬間をどう大切にしたいか”という視点を持てるか。

それが、あなたの魅力として、相手にもきっと伝わっていきます。

義を見てせざるは、勇なきなり。

出会いに誠意をもって向き合う人に、
必ず素晴らしいご縁が待っています。



■ 次回予告
「吾、日に三たび吾が身を省みる」──違和感を“自分”の入り口にする

なぜかうまくいかない婚活。
相手に対するモヤモヤや、繰り返す失敗パターン──
それは、相手ではなく「自分」を見つめるサインかもしれません。

孔子の弟子・曾子が説いた「吾、日に三たび吾が身を省みる」という教えを手がかりに、
“違和感”をただの不満で終わらせず、
そこから「自分はどうありたいか」を見つめる視点を探っていきます。

「本当の相性」を知るために、自分を知ることから始めてみませんか?