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【論語と婚活 Vol.13】「憤せずんば啓せず──関わることで、ご縁は動き出す」

【論語と婚活 Vol.13】「憤せずんば啓せず──関わることで、ご縁は動き出す」

「憤せずんば啓せず──関わることで、ご縁は動き出す」

■ はじめに

「頑張ってるのに、出会いがない」
「誰かいい人が現れてくれたらいいのに」
そう思う瞬間は、婚活をしていれば誰にでもあるかもしれません。

でも、論語にある孔子の教えは、そんなときにこそ、“自分から動く姿勢”の大切さを教えてくれます。

「子曰わく、憤せずんば啓せず、悱せずんば発せず」(述而第七)
自分から疑問を持って学ぼうとしなければ、教え導くことはしない。
自分の言葉で話そうとする気持ちがなければ、答えは与えない。

これは学びに関する言葉ですが、婚活にも通じます。
“自ら関わろうとしなければ、ご縁は動き出さない”のです。

■ 「相手からの連絡待ち」になっていませんか?

婚活では、つい受け身になってしまうことがあります。

・お見合い後、相手の反応をただ待つ

・返信が来ないと落ち込み、何もしない

・条件で相手を判断し、関わらずに終わる

でも、良いご縁は、“自分から関わったとき”にこそ育ち始めます。

・自分から感謝の言葉を伝えてみる

・わからないことを素直に聞いてみる

・相手の価値観に興味を持ってみる

こうした小さな関わりの一歩が、相手との距離を縮めるきっかけになります。

■ 向き合うことで、自分の中にも変化が起きる

婚活は、ただ誰かと出会うためだけの時間ではありません。
自分自身を知るための時間でもあります。

相手の言葉や態度に反応するたび、

「自分は何にこだわっているのか」
「どんな人と一緒にいたいのか」
「どんなときに心が動くのか」

向き合い、関わる中でしか見えてこない「本当の自分」があります。
それを知ることが、ご縁に進む力をくれるのです。

■ “憤”や“悱”があるから、ご縁の質も変わっていく

孔子の言う「憤(ふん)」とは、強く知りたい・理解したいという意志。
「悱(ひ)」とは、思いがあるのに言葉にできないもどかしさ。

婚活でも、「どうしてうまくいかないのか」「なぜこんな気持ちになるのか」
そんな思いを抱く瞬間が、“ご縁のヒント”になります。

だからこそ、感情にフタをせず、
少しずつでも人と向き合うことで、ご縁の質は変わっていくのです。

■ まとめ:動いたぶんだけ、縁も動く

婚活は「条件を整えて待つもの」ではありません。
動いて、関わって、対話して、築いていくもの。

憤せずんば啓せず。
相手やご縁に対して、自ら向き合おうとする姿勢が、
やがて道をひらく力になります。

まずは一歩、関わってみる勇気を。
その一歩が、思いもよらない出会いを連れてくるかもしれません。





■ 次回予告

「三十にして立つ──早めの行動が、未来を変える」

婚活において、「いつか」よりも「今」が、未来をつくる第一歩。
論語の言葉を手がかりに、“早めの行動”がなぜご縁を引き寄せるのかを考えていきます。